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Little Rock 第2回公演
『キネマの天地』 井上 ひさし作
あらすじ
時は1935年、3月下旬。喜劇監督として有名な小倉虎吉郎によって、
築地東京劇場の裸舞台に四人の女優が集められた。
若手スターピカイチの娘役田中小春、妖艶なヴァンプ役で名を馳せた滝沢菊江、日本のお母さんと謳われた徳川駒子、そして女優の基盤を確立させた一人、先駆者女優の立花かず子。
なんでも、小倉の超特作、新作映画『諏訪峠』への出演依頼とのこと。
けれども四人の女優はワガママ放題。互いに牽制し合うに飽き足らず、
助監督の島田健二郎に脚本のケチをつける始末。
ついには、去年舞台稽古中に心臓麻痺で亡くなった小倉の妻、松井チエ子を誰かが殺したのではないか、
という口論にまで発展してしまう。
すんでのところで小倉が現れ、なんとかその場は収まるものの、蓋を開けてみれば『諏訪峠』より先に、チエ子の一周忌興行として喜劇『豚草物語』の再演をしたいという話だった。
四人の女優は渋々了承したものの、その確執は厚く、公演成功の雲行きは怪しい。
ところがなんとこの興行の裏で、小倉の思惑が働いていた。
四人の中に、妻松井チエ子を殺した犯人がいると睨んでいたのだ。
そこで犯人にボロを出させるため、売れない舞台役者、尾上竹之助を刑事に化けさせ、
四人に揺さぶりをかけさせる。
犯人究明の暁には『諏訪峠』に出れるともあり竹之助も燃えていた。
「私はK.Tに殺される…」
チエ子の死の真実、小倉の思惑、そして事件の犯人とは、
ドタバタ喜劇から一転の犯人究明劇!大どんでん返しを見届けよ!
キャスト
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